こんにちは、ルーシーです。
先日、アメリカの人種問題教育に触れる機会がありました。とても勉強になったので、ここにまとめます。
Contents
学校から出される人種教育の宿題
学習の一例として授業の宿題のひとつをご紹介。
宿題の指示は、動画の視聴後レポート作成。ワード数は教授やレポートの内容によります。たいてい、質問に過不足なく書くと到達する指定ワード数です。
・学習動画の視聴
・エッセイ
メモ
アメリカの大学では宿題やレポートに細かく指定があります。
レポート形式(APA, MLA, Chicago, Harvard)、ワード数、提出日など。要熟読。
人種問題教育教材
まずは教材のご紹介。
”Race the power of illusion (the difference between us)”を視聴。大学生は学校の授業のアカウントに動画がアップされています。
フィルムは2014年制作。ちょっと古い気もしますが、視聴回数から今も教育の現場で利用されているのが分かります。
高校や大学の人類学、歴史、ラテン学などの授業で宿題に利用されています。
宿題の質問:例
ある大学の人類学での宿題では3問あってワード数の指定は350ワード以上書式はAPA。
- Coprehension. What is the difference between a biological and a social view of race? Who has benefited from the belief that we can sort people according to race and that there are natural or biologically based differences between racial groups?
- Discussion. Anthropologist Alan Goodman says that "to understand why the idea of race is a biological myth requires a major paradigm shift." Do you agree of disagree? Explain. In what ways did the film present things that shifted your thinking in a major way? Is it difficult to make this shift? Why or why not?
- Reflection. Discuss the factors that make it difficult to engage in "fierce conversations" about culture and race? How can you prepare yourself to understand and/or adapt to such conversations?
メモ
この形式の宿題はだいたい週に一回のペースです。中間試験、期末試験とは別に。各宿題ごとの評価が積み重なってGPAに反映されます。
動画から知る人種
”Race the power of illusion between us”動画のまとめです
人種間の遺伝子的な違いはごくわずか
- 髪の色、目の色、肌の色、体の形はひとりひとり違う。
- 過去数百年間、身体的な特徴で4から5つのグループに分類してきた。それを人種と呼んでいる。
- 実際には、人種には遺伝子的にはごくわずかの違いしかない。
- 人類はアフリカ大陸から地球各地へ広がっていった。身体は環境に応じて変化していった。例:日光の強弱に肌の色(メラニンの量)は適応
- コールドスプリングハーバー実験室(Cold Spring Harbor labs teaher Scot Bronson)のスコットブロンソン先生のワークショップで科学的に検証。
メモ
アラングッドマンさんは生物学的な人種の分類の考え方を改めるためには、パラダイムシフトが必要と唱える。
パラダイムシフトとは天動説を信じていた社会からから地動説へ認識が変化したときのような社会の変化。
社会における人種の概念
- 現実、人種の概念は社会の中で影響を与えてきた。
- 20世紀にアメリカでは工業化が進んだ。その社会構造で利益を得たのは白人。
- アフリカ系アメリカ人は社会の底辺に組み込まれる。
ポイント
人種とは社会的な概念であって、生物学的には実体がない
英語が分からないときの裏ワザ
動画に字幕をつける
動画画面右下にある㏄(subtitle)をクリックします。そうすると動画の字幕が出ます。字幕で意味が分からないときは調べます。
手間ですが、動画の英語が聞き取れないときは嬉しい機能。
ccが見当たらない画面の時は右上のドット(点々)をクリック。字幕設定を選択。
字幕なしで理解できるのが理想ですが、リスニングのみで理解するのは英語学習者にはかなりのストレス。字幕があれば視覚で確認出来て理解度がぐんと上がります。
音声録音機能を使う
グーグルドキュメントには録音機能があります。ツールを開いて、音声録音をクリック。英語に設定します。アメリカ英語にするかイギリス英語にするかは判断に迷います。ちなみにナレーションはアメリカ英語設定だと聞き取りが上手にできませんでした。
グーグルドキュメントに書きだされた英文を読みます。意味が分からないときは、機械翻訳にかけます。
機械翻訳を使う
機械翻訳を利用します。使い方はカンタン。指定される場所にコピペするだけ。
表現によっては的外れな訳の時もありますが、すべて自力で外国語を理解するのがつらい時は頼りになります。
進化のスピードには驚くばかりです。
どの機能も利用中あれっ?というときはありますが、わらにもすがりたい時は頼りになります。
調べる
chegやquizeletで調べると宿題がヒットするときがあります。
アメリカの人種問題教育まとめ
大学の宿題を通してきわめて適切な教材がアメリカの教育現場で使われていることが分かりました。
動画を通して正しく生きようとする人々の苦心が見えます。
どんな国でも良い人と悪い人がいて、良貨を駆逐すると感じました。