JKローリングさん『イカボグ』第15章『王の帰還』あらすじと感想

The Ickabog

こんにちは、Lucyです。

『イカボグ』第15章『王の帰還』あらすじと感想です。

The King Returns - The Ickabog
By the time the king set out for Chouxville the following morning, rumours that the Ickabog had killed a man had not only travelled over the bridge into Baronst...

第15章あらすじ

これまでの経緯

スピトルワース卿はとても狡猾でした。

巧みな情報操作を行い、

加えてフレッド王の信頼を得ることにも成功します。

マーシュランドの沼地にいるという伝説のイカボグは本当に存在していたと

コーヌピア国の人々は噂をしていました。

イカボグの風説

イカボグの噂は人から人へ伝わるうちに変わっていき、

あるものは3人殺したと言う人、

またあるものはイカボグに鼻をもぎ取られた人がいるという話に変化していました。

王の帰還

イカボグの話を聞いたシュウビルの人々

ほかの都市ではイカボグの噂で大騒ぎでしたが、

シュウベルの人々は他の都市の人々よりも洗練されていましたからイカボグの話を訝しく思っていました。

懐疑的な人はイカボグが実在するなんて途方もないことだと一笑にふし、

マーシュランドに足を踏み入れたこともないのに専門家のような言動は取るべきではないと

意見を述べる人もいました。

フレッド王とその一行の行進

ようやくフレッド王とその一行がシュウビルに姿を見せたのはたそがれどきでした。

シュウビルの人々はくたびれ果てた王とその一行の面々を目前に

ただ黙って眺めていました。

ビーミッシュ少佐のスチールグレイの馬の背の荷に人々の目は集まります。

馬の背には布でくるまれた遺体がつまれていました。

スピトルワース卿の意図

ジェロボウムやカーズバーグでは歓迎の意を表さぬようにあらかじめ周知を図ったスピトルワース卿でしたが、

シュウベルでは違いました。

シュウベルの人々や’町の中の街’の人々は犠牲者が出たことを事前に知りませんでした。

王とその一行の行列を目にして

初めて犠牲者がいる事実を知ったシュウベルの人々は驚きや恐怖で息をのみます。

狡猾なスピトルワース卿はシュウベルの人々へ故意に何も知らせなかったのでした。

フレッド王にシュウベルの人々の動揺や恐怖を実感させるのがスピトルワース卿のねらいでした。

懸命に走るデイジー

王とその一行に欠けているのは誰なのか一番最初に気がついたのはデイジーでした。

ビーミッシュ母子がこの悲劇をいきなり目の当たりにすることを阻止するために走ります。

ですが人ごみにさえぎられ

ビーミッシュ母子の元までたどり着くことができませんでした。

打ちのめされるビーミッシュ婦人

フレッド王とその一行の行進が進んできます。

ビーミッシュ婦人は夫ビーミッシュ少佐の姿を目で探します。

夫の姿は見つかりません。

次第にビーミッシュ婦人から血の気が引いていき、

ビーミッシュ少佐のスチールグレイの馬の背負われた遺体を目にすると、

バートの手を握ったまま、

気を失いました。

感想

ビーミッシュ少佐の死の伝え方が実に残酷でした。

遺族に不幸を事前に速やかに伝えることよりも

演出効果を狙ったのです。

これまでの経緯からスピトルワース卿は自分のことしか考えない人と知っていましたが、

ここまで利己主義とは思いませんでした。

読むのがつらかったです。

 

この章での唯一の救いはデイジーです。

デイジーがビーミッシュ少佐が見当たらないことに即座に気がついて

ビーミッシュ母子に知らせようと懸命に彼らの場所へ向かいます。

デイジーとバートは宮殿の中庭でけんかして以来

会話していなかったのに。

それでもバートの心情を思いやって懸命にバートのもとへと走ります。

デイジーの相手を思いやる心に癒されます。

第15章に出てくる英語と英語表現

fill with

意味

いっぱいになる

物語の中での文章

フレッド王の帰還に際し王のパティシエをしているバーミッシュ婦人は ‘Hopes-of-Heaven’ を焼きました。’Hopes-of-Heaven’はあまりのおいしくて口にした人は幸せで目が潤むといわれているコーヌピア国の名産品です。

ちょっと形が悪く焼きあがった’Hopes-of-Heaven’をビーミッシュ婦人はお土産に持ち帰り、それをバートが口にした時の文章です。

His (Bert’s) eyes filled with happy tears. (幸せの涙でバートの目は潤みました。)

faint away

意味

気を失う

物語の中での文章

フレッド王とその一行の行進の中にビーミッシュ少佐の姿が見当たらず、

ビーミッシュ少佐のスチールグレイの馬の上に布にくるまれた荷が積んであることに気がついたときのビーミッシュ婦人の描写の文章です。

She (Mrs Beamish) fainted clean away. (ビーミッシュ婦人は完全に気を失いました。)

まとめ

第15章もまた悲しい場面でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

 

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